富士山北麓にある大自然と名水の里
 山梨県南都留郡忍野村: 忍野八海 (2011.9.28)

かやぶきの里東屋からのかやぶき茶屋と富士山
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かやぶきの里東屋からの
かやぶき茶屋と富士山

 
茶屋の庭先にある名水百選湧池
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茶屋の庭先にある
名水百選湧池

 
 雲一つ無く青空に映える富士山を見ながら、忍野八海、山中湖花の都公園に行ってきました。
 忍野八海では、底抜池以外の7つの池をのんびり廻ってきました。それにしても富士山からの湧き水は、水量多く、透き通ってとてもきれいでした。
 帰りには、名泉そば製麺所で無料試食の蕎麦とうどんを食べて、おいしかったので、お土産にも買って帰りました。

 霊峰富士の胎内より湧き出でる八つの泉は、昔から「神の泉」と崇められ、いくつもの「伝説」が語り継がれています。
 忍野八海は、八つの湧水池から成っています。その昔、忍野村は「宇津湖」という湖だったそうですが、延暦に富士山が大噴火し、そのとき流れた溶岩流によって、湖は山中湖と忍野湖に分かれてしまいました。
 忍野湖は、富士五湖と関連する一つでしたが、川の浸食や掘削排水のため枯れてしまいました。
軒先で販売中の忍野特産かざりかぼちゃ
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軒先で販売中の忍野特産
かざりかぼちゃ
無料試食のそば、うどんが美味しかった名泉そば製麺所
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無料試食のそば、うどんが
美味しかった名泉そば製麺所
 忍野八海は、その時残った富士山の伏流水の湧出口の池として、今日存在しています。
 富士山に降り積もる雪解け水が、地下の不透水槽という溶岩の間で、約80年の歳月をかけてろ過された澄みきった水。美しく神秘的であり、移り変わる四季に彩られた富士を水面に映し込んだ姿は、訪れた人々に、水本来の姿と護るべき美しさをそっと訴えているようにも感じられます。
 水質・水量・保全状況・景観の良さから、「湧池」が昭和60年に、全国名水百選に選定されています。また、新富岳百景選定地でもあり、国の天然記念物にも指定されています。
   ※ 『忍野村観光協会』ホームページの「忍野八海 概要」のページ より

※ 現地の湧池のそばにあった「忍野八海 案内図」 へ (96kB)
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出口池
 忍草部落の出口に位置し、池のほぼ南端に露出する富士溶岩塊の下から湧出するこの池は、八海中面積がもっとも広いが深度は浅く約0.5mで、キンギョモ等が生い茂っている。  関東大震災以前は湧出量も多かったが、地震とともに湧出口は約300m下方に移ったため、池自体の水量は減少した。
 しかし、池の下方1.5キロの間は岸壁溶岩一帯に湧水をみるようになり、これらの湧水は桂川を養い、冬期も結氷することなく、水蒸気がもうもうとあがるようすは、とても壮観である。
 忍草第一番の霊場として難陀竜王(なんだりゅうおう)がまつられており、富士登山をする行者や道者たちは、この水でけがれをはらったとも伝えられ、「清浄な霊水」または「精進池」とも呼ばれたという。

 ・面積:1,467平方メートル ・湧出量:0.265立法メートル/秒 ・年平均水温:12.5度
 ・水素イオン濃度:7.2
池西端の出口池出水口(北西方面)
池西端の出口池出水口
(北西方面)
池東端からの浅い深度の出口池(西側出水口方面)
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池東端からの浅い深度の出口池
(西側出水口方面)
富士溶岩塊下湧出口そばからの出口池(北東方面)
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富士溶岩塊下湧出口そばからの
出口池(北東方面)
池北西端からの浅い深度の出口池(東側湧出口方面)
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池北西端からの浅い深度の
出口池(東側湧出口方面)
富士溶岩塊下の出口池の湧出口
富士溶岩塊下の
出口池の湧出口
富士溶岩塊下の出口池の湧出口
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富士溶岩塊下の
出口池の湧出口
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御釜池
 釜中に熱湯が沸騰するように湧水せうるという形状から、この名がつけられたというが、他説では大蟇(がま)に関する伝説と結びつけて大蟇池ともいう。
 関東大震災以後この池の湧出量が減少し、沸騰するように湧出しなくなったが、この池の西南約22.5mの田の中に同現象の湧水が見られるようになった。この新しい湧口は直径約0.5m、深度7.5mである。
 跋難陀竜王(ばつなんだりゅうおう)をまつり、今はない石碑には「ふじの根のふもとの原にわきいづる水は此の世のおかまなりけり」との和歌が刻まれていたといわれ、八海めぐり第二番の巡拝所である。

 ・面積:24平方メートル ・湧出量:0.18立法メートル/秒 ・年平均水温:13.5度
 ・水素イオン濃度:7.2
流出口からの御釜池(北西方面)
流出口からの御釜池
(北西方面)
深度7.5mといわれている透き通った御釜池の池底
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深度7.5mといわれている
透き通った御釜池の池底
東側階段前からの御釜池(西方面)
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東側階段前からの御釜池
(西方面)
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はんのき資料館と底抜池
 底抜池は、あいにく「はんのき資料館」がお休みで、その私有地内にあるため見ることができませんでしたが、八海めぐり第三の霊場として、紗迦羅竜王(しゃからりゅうおう)をまつり、池畔の石碑には「くむからにつみはきへなん御仏のちかひぞふかしそこぬけの池」との和歌が刻まれているそうです。
 
湧池前からの資料館入口と富士山(南西方面)
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湧池前からの資料館入口と富士山(南西方面)
銚子池側からの資料館側の池(南東方面)
銚子池側からの資料館側の池(南東方面)
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銚子池
 直径約9m、深度約3m、南から東へ曲がり、さらに南へむかって小川に流出する池で、形状は長柄の銚子に似ており、池底における湧水状態は間歇的であって、一時砂をあげて湧き、しばらくやすみ、また湧く。
 池畔に和脩吉竜王(わしゅきちりゅうおう)をまつり、第四番の霊場で、石碑には「くめばこそ銚子の池もさはぐらんもとより水に波のある川」との和歌が刻まれている。

 ・面積:79平方メートル ・湧出量:0.02立法メートル/秒 ・年平均水温:13.5度
 ・水素イオン濃度:7.2
北側出入り口からの銚子池(南方面)
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北側出入り口からの銚子池(南方面)
南側池底の砂をあげて湧く銚子池
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南側池底の砂をあげて湧く銚子池
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名水百選 湧池
 直径約12mのほぼ逆円錐状の池で、直視深度約3m、泉水深度5m前後である。
 池の北端の開口部から湧き出る地下水の状態はすさまじく、周辺に生い茂るセキショウモが湧水の勢いにあおられてひるがえるようすは珍しいながめである。
 湧水量ならびに景観は八海中随一であり、毎年9月19日には木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと=富士山の霊神)の祭りがあり、八海めぐり第五番の霊場として八大竜王の一神、徳叉迦竜王(とくしゃかりゅうおう)をまつり、石碑には「いまもなほわく池水に守神のすへの世うけてかはれるぞしる」との和歌が刻まれており、現在も住民の飲用・かん漑用水供給源としてまことに貴重な湧水である。

 ・面積:152平方メートル ・湧出量:2.2立法メートル/秒 ・年平均水温:13度
 ・水素イオン濃度:7.1
開口部側からの湧池と麦挽きの水車小屋
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開口部側からの湧池と
麦挽きの水車小屋
茶屋の庭先にある名水百選湧池と開口部
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茶屋の庭先にある
名水百選湧池と開口部
湧水量が八海中随一の湧池の開口部
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湧水量が八海中随一の
湧池の開口部
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濁池
 川床に一区画をもった、ほぼだ円形の小池で、池としての景観をようやくとどめる程度である。部分的に濁っているが、少量をくみとるときれいである。
 阿那婆達多竜王(あなばたつだりゅうおう)をまつり、今は池に埋もれてないが、石碑には「ひれならす竜の都のありさまをくみてしれとやにごる池水」との和歌が刻まれていたといわれ、八海めぐり第六番の霊場となっている。

 ・面積:36平方メートル ・湧出量:0.041立法メートル/秒 ・年平均水温:12度
 ・水素イオン濃度:6.5
 
すみません撮影失敗してしまいました。
 
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鏡池
 不規則な長方形の小池で、湧出量はきわめてわずかである。水は常に濁っているが、風のないときは、富士山がはっきりと映るため、この名がつけられた。
 この池の水は、ことの善悪を見分けるといわれ、麻那斯竜王(まなしりゅうおう)をまつり、八海めぐり第七番の霊場で、今はない石碑には「そこすみてのどけき池は、これぞこのしろたへの雪のしづくなるらん」との和歌が刻まれていたといわれる。

 ・面積:144平方メートル ・湧出量:月によって消長あり ・年平均水温:11.5度
 ・水素イオン濃度:5.8
さざ波の中、富士山がうっすらと映る鏡池
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さざ波の中、富士山が
うっすらと映る鏡池
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菖蒲池とかやぶきの里
 西南より東北に向かって細長い沼状の池で、以前は、現在よりも多くの菖蒲が生い茂り、香気がたちこめていたといわれ、悪疫流行の際には村人はこの菖蒲をとって身体に巻きつける風習もあったといわれる。  また、毎年旧正月14日には筒粥の神事をこの池で行い、年内五穀の豊凶を占ったとも言われる。
 八海めぐり第八番の霊場で、優鉢羅竜王(うはらりゅうおう)をまつり、石碑には「あやめ草名におふ池はくもりなきさつきの鏡みるここちなり」との和歌が刻まれている。

 ・面積:281平方メートル ・湧出量:月によって消長あり ・年平均水温:12度
 ・水素イオン濃度:6.2
南西端からの細長い沼状の菖蒲池(北東方面)
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南西端からの細長い沼状の
菖蒲池(北東方面)
北東端からの細長い沼状の菖蒲池(南西方面)
北東端からの細長い沼状の
菖蒲池(南西方面)
北東端からの菖蒲池と富士山(南西方面)
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北東端からの菖蒲池と
富士山(南西方面)
かやぶきの里東屋からの富士山(南西方面)
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かやぶきの里東屋からの
富士山(南西方面)
たくさんのかざりかぼちゃが吊るされているかやぶき茶屋の軒先
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たくさんのかざりかぼちゃが
吊るされている茶屋の軒先
茶屋の前にあるかやぶきの小屋
茶屋の前にある
かやぶきの小屋
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中池
 中池は、忍野八海では一番人気のコバルトブルーで高い透明度のとても綺麗な池ですが、忍野八海の「八つの池」には含まれてなく、人工的に造られたものだそうです。
 池の水深は7m、左右の青岩は珪藻土で、昔、噴火で積った灰が草木を浸蝕させ、いつしか湧水の通り道を作り湧き出しています。  水温12.5度、ミネラル、バナジウム泉です。10m下の湧水路は青い鍾乳層灰で八海の池に通じています。
 
湧池前からの水車小屋と中池(北方面)
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湧池前からの水車小屋と
中池(北方面)
水車小屋軒下からの中池(北方面)
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水車小屋軒下からの中池(北方面)
 
外池?の中央に人工的に作られた中池(西方面)
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外池?の中央に人工的に
作られた中池(西方面)
外池?の中央に人工的に作られた中池(南方面)
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外池?の中央に人工的に
作られた中池(南方面)
北東端からの中池と富士山(南西方面)
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北東端からの中池と
富士山(南西方面)
中池の東側横に設置されている忍野八海・神の水
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中池の東側横に設置されている
忍野八海・神の水
南側から見たコバルトブルーで高い透明度の中池内部
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南側から見たコバルトブルーで
高い透明度の中池内部
南東側から見たコバルトブルーで高い透明度の中池内部
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南東側から見たコバルトブルーで
高い透明度の中池内部
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その他の忍野八海の風景
茶屋の庭先にある湧池(北東方面)
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茶屋の庭先にある湧池
(北東方面)
湧池前からのみやげ等の商店通り(南方面)
湧池前からのみやげ等の
商店通り(南方面)
春には桜が見ごろの新名庄川土手と富士山
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春には桜が見ごろの
新名庄川土手と富士山
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  忍野八海                                  平成23年9月28日時点  
◇所在地 ・山梨県南都留郡忍野村忍草1514
◇交通 ・富士急行 大月線 『富士山駅』(旧富士吉田駅)から、バスで約25分
・中央道河口湖ICから国道139号線、国道135号線と山中湖方面に向かい、
   忍野村に入ってすぐの忍野入口の信号を左に入り、約2kmほど進んで、
   忍草のローソン手前を右に入ると、約200mで右に入ると無料の村営駐車場あり
◇駐車場・村営の橋向無料駐車場を利用
◇問い合わせ ・忍野村観光協会     TEL:0555-84-4222
・忍野村地域振興課   TEL:0555-84-7794

参考文献 ・現地で入手のパンフレット
・忍野村教育委員会の解説板
・『忍野村観光協会』ホームページの「忍野八海 概要」のページ

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