古城・丸岡城(霞ヶ城)の構造 (previous 外観他の写真へ next)
丸岡城の遠望 天守内の様子  静かな家並みの広がる町の中央部、霞山と呼ばれる丘陵上に、丸岡城は、小さいながらも素朴な姿を今に伝えている。
 古風な野面積みの石垣の上に立つその天守は、北陸地方に残る唯一の現存天守である。
 また、日本現存天守閣の中で犬山城と共に初期の古い形式のお城である。

 屋根の交錯を避けた独立的破風を有し、各層軒廻り木部を外にあらわしている太い出格子、黒い板壁、それに各層に銃眼や物見窓を設けた装いは、いかにも初期の天守様式を伝えるもので、上層は城主の居館としての機能を備えた回縁勾欄付きの望楼式となっている。

屋根に葺かれた石瓦
 外観は、上層望楼を形成して通し柱がなく、1層2層3層を支える支台をなしており、内部が3階であって外部は二重で内外一致していない。
天守内の柱
 しかも、屋根は、いまも福井市内で採れる笏谷(しゃくたに)石と呼ばれる石を加工した「石瓦」で葺かれているのが全国的に希な特徴である。

 この様な古調に富んだ望楼式天守は、後の時代に建った松本城、彦根城、松江城、姫路城、松山城、宇和島城、高知城など層塔式天守と比較すると如何に城郭建築の初期のものであり、また如何に建築学上貴重なものであるかを教えられるもので、昭和9年(1934)1月30日国宝に指定された。

急峻な階段  その後、昭和23年(1948)6月28日の福井大震災により倒壊したが、昭和26年12月再建に着手し、昭和30年(1955)3月30日修復再建された。
最上階の回縁勾欄
 城郭は、武家の興起によって、単に軍略的な攻防野戦の目的からの山城より一転して、政治的、経済的且つ交通上の利便から、平山城(おか)、そして平城(平坦地)へと築城するようになり、周囲に大きな濠を掘るものに変わってきた。

 丸岡城は、平山城の形式を持っており、構架法や外容など古調を表現しており、わが国の城郭建築史上現存している天守の中で最も古い様式で、規模は小さいがその価値は大きいものがある。

 データでみる丸岡城
● 天守閣の高さ 12.6m ● 鯱の高さ   1.66m 
● 城山の高さ 17.0m ● 石垣の高さ 6.0m 
● 石瓦の重さ 約20〜50kg(1枚) ● 石瓦の枚数 約6,000枚・重さ約120t 

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