久保田城(別名:矢留城) 【 平成24年(2012)版 】

―― 神明山に築かれた天守閣と石垣のない平山城 ――
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中土橋北側からの城跡碑と穴門の堀(西方面) 
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中土橋北側からの城跡碑と
穴門の堀(西方面)
本丸北西の一番高い所に建つ御隅櫓(北方面)  
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本丸北西の一番高い所に
建つ御隅櫓(北方面)
 久保田城は、佐竹義宣(よしのぶ)が慶長7年(1602)窪田(久保田)の地に入部し、慶長8年5月から築城に着手し、翌9年8月に完成した天守閣と石垣のない城として知られている秋田二十万石佐竹氏の居城である。

 久保田城が築かれた神明山は、三つの高地からなる標高約40m程の起伏のある台地で、別名三森山とも呼ばれていた。
 本丸は、最も高い所を削平や土盛をし、平らにして造られた。東西65間(約117m)、南北120間(約215m)のほぼ長方形を呈し、周囲には高さ4〜6間半(約7.3m〜11.8m)の土塁を構築している。
 土塁の上は多聞長屋と板塀で囲み、要所に隅櫓を置き、北西隅には兵具庫を兼ねた御隅櫓を設けた。西南隅の土塁上には櫓座敷と呼ばれた書院風二階建ての「御出し書院」が造られた。
 本丸への出入口は、周囲に表門、裏門、埋門、帯曲輪門の四門に、御隅櫓に通じる切戸口があった。

長坂門跡前からの表門(一ノ門)(北西方面) 
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長坂門跡前からの表門
(北西方面)
城内では唯一現存の建造物の御物頭御番所 
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城内では唯一現存の建造物の
御物頭御番所
< 黒門跡にあった 『 久保田城 縄張図 』 (125kB) へ >

 御隅櫓は、もと城内に八ヶ所あった櫓の一つで本丸の北西隅一番高い台地(標高約45m)に位置しており、物見や武器の貯蔵庫などに使われたものです。
 現在の御隅櫓は、資料と発掘調査に基づき当時の二階造りを基本としてその上に市街地が一望できる展望室を加えて、市制施工百周年記念事業として平成元年(1989)7月に復原したものです。

 二の丸から本丸への長い石段「長坂」をのぼり長坂門(二ノ門)をくぐると表門(一ノ門)前に出ます。
 表門は本丸の玄関口として警備上からも重要な地点とされており、左手には門の警備と管理をする「御番頭局」、門の下には侵入者を警戒する「御物頭御番所」を置いて厳重な守りを固めていた。
宿泊したホテル6階からの本丸表門遠望(北西方面)
宿泊したホテル6階からの
本丸表門遠望(北西方面)
竿燈まつりの幟がたつ広小路沿いの大手門の堀(東・大手門跡方面) 
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竿燈まつりの幟がたつ
広小路沿いの大手門の堀
 現在の表門は、絵図などの文献資料や発掘調査の成果をもとに再建したもので、構造は木造二階建て瓦葺き櫓門である。

 本丸の建造物には、表門から入った正面に玄関が置かれ、政庁である政務所が設けられており、池を配した中央部には藩主の住居である本丸御殿があったが、明治13年(1880)7月の火災で全焼した。

< 表門前にあった本丸の図『秋田御城内御座敷廻絵図』 (164kB) へ >

 本丸を取り囲む多聞長屋跡の土塁は立派です。特に北西の一番高い所に建つ御隅櫓から見る秋田市内は展望がよいのでは・・・。
 今回は早朝の訪城で、開館時間9時には早すぎて登城できませんでしたが、竿燈祭りを見るために宿泊したホテルの6階からは本丸の表門がはっきりと見えました。
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中土橋からの広小路沿いのハスの花が咲く大手門の堀(東方面) 
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中土橋からの広小路沿いの
ハスの花が咲く大手門の堀(東方面)
唐金橋跡前からの南側内堀(西方面) 
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唐金橋跡前からの南側内堀
(西方面)
中土橋方面から二ノ丸への坂道にあった松下門跡(東方面) 
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中土橋方面から二ノ丸への
坂道にあった松下門跡(東方面)
二ノ丸東側の内堀と黒門跡前の唐金橋跡(北方面)
二ノ丸東側の内堀と
黒門跡前の唐金橋跡(北方面)
二ノ丸東側唐金橋跡からの黒門跡(西方面) 
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二ノ丸東側唐金橋跡からの
黒門跡(西方面)
二ノ丸東側中間地点からの黒門跡、鐘楼跡方面(南方面)
二ノ丸東側中間地点からの
黒門跡、鐘楼跡方面(南方面)
 黒門跡から二ノ丸東側広場と本丸への長坂(北西方面)
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黒門跡から二ノ丸東側広場と本丸への長坂(北西方面)
本丸多聞長屋跡土塁からの二ノ丸中央の胡月池(北東方面) 
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本丸多聞長屋跡土塁からの
二ノ丸中央の胡月池(北東方面)
二ノ丸胡月池前からの裏門坂の石段(北方面)
二ノ丸胡月池前からの
裏門坂の石段(北方面)
裏門坂からの本丸裏門跡(東面)
裏門坂からの
本丸裏門跡(東面)
本丸表門への長坂の石段(西方面)
本丸表門への
長坂の石段(西方面)
本丸下の段の土塁上からの長坂門跡(西方面) 
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本丸下の段の土塁上からの
長坂門跡(西方面)
長坂門跡と本丸下の段の御物頭御番所(北方面) 
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長坂門跡と本丸下の段の
御物頭御番所(北方面)
長坂門跡からの表門(南面) 
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長坂門跡からの表門
(南面)
本丸南東の表門正面(南東面) 
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本丸南東の表門正面
(南東面)
本丸南東の表門内側(北西面)
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本丸南東の表門内側
(北西面)
表門下からの本丸内部(西方面)
表門下からの本丸内部(西方面)
本丸跡の標柱(北西方面)
本丸跡の標柱(北西方面)
本丸南西部に建つ八幡秋田神社(東面) 
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本丸南西部に建つ
八幡秋田神社(東面)
本丸中央部に建つ佐竹善尭公銅像(南面) 
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本丸中央部に建つ
佐竹善尭公銅像(南面)
本丸北側の御庭跡の池(南方面) 
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本丸北側の
御庭跡の池(南方面)
本丸御庭跡からの帯曲輪門跡方面(北方面)
本丸御庭跡からの
帯曲輪門跡方面(北方面)
本丸北側の帯曲輪門跡(土門跡方面) 
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本丸北側の
帯曲輪門跡(土門跡方面)
本丸北側の多聞長屋跡(東方面)
本丸北側の
多聞長屋跡(東方面)
本丸北西隅の土塁に建つ復原の御隅櫓(東面) 
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本丸北西隅の土塁に建つ
復原の御隅櫓(東面)
本丸御隅櫓(西面) 
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本丸御隅櫓(西面)
 
本丸西側土塁上の多聞長屋跡の土塁(北方面) 
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本丸西側土塁上の
多聞長屋跡(北方面)
本丸西側中央の埋門跡の土塁
本丸西側中央の
埋門跡の土塁
本丸西側埋門跡から帯曲輪への下る道(南方面) 
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本丸西側埋門跡から
帯曲輪への下る道(南方面)
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 久保田城跡                            平成24年8月6日時点  
◇所在地 ・秋田市千秋公園1番39号 千秋公園内
◇交通 ・JR奥羽本線秋田駅西口から、徒歩約15分(北西1.2km)
◇開館時間 ・午前9時から午後4時30分まで
  ただし、夏休み期間中は、午前9時から午後7時まで
◇休館日・12月1日から翌年の3月31日まで
◇料金・大人:100円、高校生:50円、中学生以下:無料
◇問い合わせ ・秋田市立佐竹史料館  TEL:018-832-7892
   秋田市千秋公園1番4号3
・久保田城御隅櫓     TEL:018-832-1298

参考文献・現地解説板、現地入手のパンフレット

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