本荘城跡(別名:尾崎、舞鶴城)

―― 土居・土塁・堀でかためた平山城 ――

三の丸正面入り口の復元された大手門(北面) 
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三の丸正面入り口の
復元された大手門(北面)
大手門への土橋からの三の丸土塁と水濠(西方面) 
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大手門への土橋からの
三の丸土塁と水濠(西方面)
 本荘公園は最上義光の臣、本城豊前守満茂の古城跡である。本城豊前守が由利所領5万4千石の本領としてこの地に本城城を築城したのが慶長15年(1610)で、慶長17年(1612)に漸く完成する。
 元和8年(1622)、世嗣にからむお家騒動から最上家は改易となり、本城豊前守満茂も居城を明け渡し本荘の地を去った。

 その後由利領は一旦、宇都宮城主本多上野介正純の左遷による国替えの領地となり、ついで翌元和9年(1623)、常陸国府中から六郷兵庫頭政乗が入府した。
 この時由利の領地は分割され、政乗の所領は2万石余であった。そこで、政乗は豊前守の築城した本城城の規模を縮小、「本丸」の内には諏訪神社(後に本城神社に合祀)を祀り、北に干飯櫓、西に具足櫓、東に長柄櫓及び鉄砲櫓を配置、「二の丸」には大日堂、稲荷神社と、北の堀下の観音堂の外に馬具舎、西南に煙硝蔵を設け、「三の丸」には藩主の居館と馬屋を配置した。

大手門からの二の丸御門跡と石垣(北面) 
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大手門からの二の丸
御門跡と石垣(北面)
遊具設備などがある二の丸跡広場(南方面) 
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遊具設備などがある
二の丸跡広場(南方面)
 本荘城は、尾崎城または舞鶴城とも呼称され、六郷藩の居城として栄えたが、築城形式は、土居・土塁・堀でかためた「土塁の城」として有名であり、日本の名城史にもその名をとどめている。この名城も明治元年(1868)戊辰戦争で自焼してしまった。

 大正時代、本荘町では、城址の公園化を計画、斬界の権威、長岡安平氏に設計を依頼、かくして誕生したのが「城址公園」、即ち現在の「本荘公園」である。
 園内には、藩祖六郷政乗を祀る本荘神社を始め、招魂社(護国神社)、戊辰勤王碑、儒臣皆川宗海文碑、勤王之志士服部平右衛門之碑など、藩にゆかりの碑版や句碑が多い。
   ※備考「本城城」= 本城豊前守満茂時代の居城の呼称
「本荘城」= 六郷兵庫頭政乗以降の六郷家代々の居城の呼称

 本荘城の城跡は、現在おもに由利本荘市役所とこの本荘公園となっている。
本丸西側の体験学習施設「修身館」(東面正面) 
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本丸西側の体験学習施設
「修身館」(東面正面)
修身館中庭からの休憩施設「本丸の館」(北方面) 
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修身館中庭からの休憩施設
「本丸の館」(北方面)
 藩政時代の遺構は多くないが、90年代以降積極的な再整備が行われ、城門の復元や休憩施設「本丸の館」(園内を見下ろす小展望台となっている)、体験学習施設「修身館」、あずまや等の整備や、園路の舗装がされ、史跡の雰囲気を活かした整備がなされた。
 また園内には温水プール「遊泳館」、鶴舞球場などスポーツ施設もある。
 御手作堤をはさんで鶴舞温泉もあり、一帯が市民の憩いの場となっている。

 子吉川の湾曲部に突き出すような丘陵先端部にある尾崎山に築かれ、山頂部に広い本丸を置き、輪郭式に二の丸が配置されています。現在城域は、本荘公園と市役所になっていますが、市役所脇に復元された城門と三の丸土塁、水濠の一部は城跡の雰囲気が感じられます。

[ 二の丸御門跡近くにあった 「本荘公園 案内図 (98kB)」 へ ]
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大手門への土橋からの三の丸土塁と水濠(東方面) 
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大手門への土橋からの
三の丸土塁と水濠(東方面)
水濠北側からの三の丸土塁と大手門への土橋(南東方面) 
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水濠北側からの三の丸土塁と大手門への土橋(南東方面)
 
土橋からの三の丸入口の復元大手門(南方面)
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土橋からの三の丸入口の
復元大手門(南方面)
水濠北西側からの三の丸土塁と水濠(南西方面) 
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水濠北西側からの三の丸土塁と水濠(南西方面)
 
二の丸御門跡からの三の丸跡広場と大手門(北方面)
二の丸御門跡からの三の丸跡広場と大手門(北方面)
大手門からの二の丸御門跡の石垣と本丸土塁(南方面)
大手門からの二の丸御門跡の石垣と本丸土塁(南方面)
三の丸跡からの大手門内側(北方面) 
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三の丸跡からの大手門
内側(北方面)
修身館前からの本丸跡(南方面) 
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修身館前からの本丸跡
(南方面)
本丸西側の土塁の上部(北西方面) 
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本丸西側の土塁の上部
(北西方面)
駐車場横の城域南端から東御門跡への階段(西方面) 
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駐車場横の城域南端から
東御門跡への階段(西方面)
本丸東側下の大日堂跡のある帯曲輪(南方面) 
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本丸東側下の大日堂跡のある
帯曲輪(南方面)
本丸下南西部の帯曲輪にある萱でいっぱいの三日月濠 
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本丸下南西部の帯曲輪にある
萱でいっぱいの三日月濠
本荘街道側の御手作堤の土手上(東南東方面) 
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本荘街道側の御手作堤の
土手(東南東方面)
国道107号線(本荘街道)横からの御手作堤(南方面) 御手作堤南岸に見える立ち寄り温泉施設「鶴舞温泉センター」 
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国道107号線(本荘街道)横からの御手作堤(南方面)
 
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  本荘城跡                                平成24年8月6日時点
◇所在地・秋田県由利本荘市尾崎
◇交通 ・JR羽越本線 「羽後本荘駅」から、駅前大通りを西に約500m進み、
   突き当りを左折して、一つ目の信号を右折して市役所前を過ぎて
   約300mで公園入口へ(徒歩約10分)
・日本海東北道 本荘ICから国道107号線(本荘街道)を西に約3.5km
◇駐車場・本荘公園の無料駐車場を利用
◇開館時間・3月〜10月:午前9時〜午後5時
・11月〜2月:午前9時〜午後4時
◇休館日・月曜日(祝日はその翌日)、12月28日〜1月3日
◇入館料・一般:200円、・学生:無料
◇問い合わせ由利本荘市観光協会      TEL:0184-24-6376

参考文献 ・現地で入手のパンフレットや説明板
・『由利本荘市観光協会』のホームページ

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